和歌山、磯採集(8月13日)

今日は和歌山県へ磯採集に行ってきました〜
(磯採集とは磯で魚を採集することです。)
磯採集でターゲットとなる魚は死滅回遊魚です。季節来遊魚、無効分散などとも言います。要するに沖縄などの熱帯地方から仔魚や卵の状態で黒潮に乗って本州、太平洋沿岸部に流れ着いた魚のことで、冬になると水温の低下で死んでしまいます。例えばチョウチョウウオの仲間とかヤッコの仲間とかが有名です。ここで黒潮について最近、学んだことなのですが、黒潮ってよく栄養豊富で我々に恵みをもたらす、なんて言ったりしますが、本当は黒潮の水質は栄養塩類をほとんど含まない貧栄養で、しかもプランクトンがほとんどいません。なので透明度が非常に高いんですね。透明度が高いので黒潮を上から見ると青色に近い黒色に見えることから黒潮っていうんです。ミドリイシを飼育されている方は知っていると思いますがミドリイシなどが育つ環境に栄養塩類はほとんどありません。逆に栄養塩類があるのは汚れが流れてくる河口付近や淀んだ汚い漁港の水です。またプランクトンを豊富に含む海水は茶色や緑色に近い色をしています。黒潮の話はこれくらいにして…
いつも僕がホームグランドとしている磯は白浜付近の中紀または南紀です。しかし、今日は大阪府と和歌山県の県境付近にある加太海岸という所へ行きました。

image(加太海岸、加太海水浴場)

image(加太海岸、城ヶ崎)

今回は採集仲間と合わせて4人での磯採集となりました。電車で2時間ほど揺られながら朝の9時に到着しました。
駅から海までは徒歩15分ほどで行けます。
また付近には加太海水浴場がありシャワー、売店、などが揃っているので便利です。
とりあえず漁港の岸壁沿いを見ながら海水浴場まで行くことに。岸壁沿いにはとくにめぼしいやつはいませんでした。
それから海水浴場に到着。
少し採集をしてみることに…
ゆらゆら泳いでいるとチャガラの群れやテトラ付近にはコショウダイ、カゴカキダイ、クロダイ、メジナがちらほらいます。コショウダイはあまり見かけないので採ろうか悩んでいたところ、すでにストックされてました。笑

image(コショウダイの幼魚の写真)

また少し沖にはアマモ場がありました。そこにはハオコゼが、うようよいます。こんなところに知らない人か入って行ったら危ないなーと思いつつもハオコゼをゲット。笑

image(ハオコゼの幼魚。一応、背ビレに毒があるので触らない方がいいと思いますよww)

ハオコゼだけでなくゴンズイもたくさんいます。ゴンズイがたくさんいるので触れないように気をつけながら泳いでいると、ゴンズイっぽい魚、だけどゴンズイではなさそう…
よくよく見てみるとコロダイの幼魚です。久しぶりに見ました。小さな幼魚は珍しいので即、ゲット〜笑

image(コロダイの幼魚。こいつは死滅回遊魚ではありません。)

そうこうしてるうちに採集仲間がチョウチョウウオを発見したそう。並チョウっぽいです。(普通のチョウチョウウオのことを並チョウと呼びます)
並チョウがいると言うポイントに行ってみましたが並チョウらしき魚は見当たらず、その代わりにフラ〜っと泳いでる魚が見えました。ナンヨウツバメウオを見つけました。こいつも難なくゲット。

image(ナンヨウツバメウオ、死滅回遊魚です。)

また採集仲間がホンワタリガニ、キンセンガニ、イシガニをゲットしておりました。

image(ホンワタリ)

image(キンセンガニ、ワタリガニの仲間。とてもかわいい。)

image(イシガニ、ワタリガニの仲間)

少し疲れたのでおにぎりとパンを食べて、今度は磯の方へ移動し泳ぎ釣りなるものをやってみようと思い、泳ぎ釣りをしました。泳ぎ釣りとは名前の通り泳ぎながら魚を釣るというものです。しかしエサ取りが多くスズメダイしか釣れませんでしたwww
気を取り直して再び採集モードに。
しかし、めぼしい魚は見当たりません。。
しかも体が冷えてきました。夏とはいえ、潜ると底の方は冷たいです。しばらくプカプカ浮かんでました。途中、飼育するのに良いサイズのイシダイがいましたが完全に遊ばれました。笑
イシダイの幼魚は好奇心が強く簡単に網に入るのですが、ある程度大きく成長したものは採るのが難しくなります。しかし最後に帰ろうかといい荷物を置いている所に戻る途中に綺麗な黄色い魚が…
トゲチョウチョウウオ発見〜
まだ小さい小さい幼魚です。ですが小さいからと舐めてかかったら水深が浅く思うよう網を動かせません。
いつのまにか見失っていました^_^;
ここは一旦、退散してトゲチョウチョウウオの警戒心が解けてから再チャレンジすることに。それからしばらくグルグルと回っていると、並チョウを見つけましたが採る気にならないのでスルー。ソラスズメダイ、ミヤコキセンスズメダイの幼魚もいましたが小さすぎるのでスルー。そして最後にトゲチョウチョウウオの場所に戻ってみると同じ場所にいました。今度は慎重に網に追い込み、ゲット〜♪

image(トゲチョウチョウウオの幼魚、こんなに北の方にまで流されてくるとは驚きです。)

これで今日は悔いなく終われそうです。
今日の収穫
image(以下は今日の収穫です。写真にないものもあります。コロダイ、コショウダイ、ナンヨウツバメウオ、ハオコゼ、アイナメ、ナベカ、トゲチョウチョウウオ、ヘビギンポ、アナハゼ、カミナリベラ、ホンベラ、オハグロベラ、スズメダイ、カサゴ、ゴンズイ、アオウミウシ、シロウミウシ、ホンワタリガニ、ショウジンガニ、イシガニ、キンセンガニ、ホンヤドカリ、ヤマトホンヤドカリ…)
そして持って帰って家で飼育する魚〜
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持って帰った魚はコショウダイ、コロダイ、ナンヨウツバメウオ、ホンワタリガニです。トゲチョウチョウウオは小さすぎるのでリリース。だいたいの大きさは以下の写真からわかります。
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家のメイン水槽に隔離していれました。さっき電気を消してたのでコショウダイの寝る時の模様を見たのですが通常の模様ととても異なっていました。とてもおもしろいです。さて今後はいかにしてナンヨウツバメウオを餌付けるか、ですね。ナンヨウツバメウオってすぐに餌付くのかな。コショウダイとコロダイはすぐに餌を食べると思うので問題ないと思います。
以上、8月13日磯採集でした。
ではでは〜

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uzumaki

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サンゴ礁域に生息する生物が好きで、海水魚水槽の維持から自家採集、研究まで色んな事をやっています。 魚類学者を目指しています。 (魚類生態学・魚類生理学)
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和歌山、磯採集(8月13日)” に対して 5 件のコメントがあります

  1. aqism より:

    素晴らし磯採集の様子ですね!!

    磯採取でこんなに多くの種類の生体が採れるなんて、私が住んでいる近くの湘南の海ではまずありえません!!

    とっても貴重な体験だと思います(^^)

    1. uzumaki uzumaki より:

      ありがとうございます!
      和歌山県の沿岸は黒潮の影響が強く、8〜11月ごろになると熱帯系の魚がたくさんいます。ちなみに南に行けば行くほど、熱帯魚の数は増え、種類も多くなるんですよ。

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