魚の社会関係

連投です。uzumakiです!!

魚の社会関係について話そうかと思います。社会関係と言ってもたくさんあるので今回は水槽内での力関係について書きます。

僕が注目したのはカンモンハタの「振る舞い」の変化です。
カンモンハタは長い間、水槽のボス。というより単独飼育だったので水槽全体が縄張りでした。そこに別の魚を入れたら激しく威嚇し闘争するということは水槽で魚を飼っている人ならだれでも予測がつくことでしょう。実際、コショウダイ、ナンヨウツバメウオ、キジハタを試しに混泳させると執拗に追いかけ噛みつきました。これは縄張りに侵入した敵を排除する行動です。もちろん隔離ケースでしばらくの間、隔離してから放流しても威嚇行動を起こすことは変わりません。
しかし、ここでカンモンハタを隔離するとどうなるでしょう?
結果から言うとカンモンハタはコショウダイ、コロダイ、ナンヨウツバメウオに興味を示さなくなり、同属であるキジハタに対しても執拗に追いかけて噛み付くという行動は見られず、あくまで同属間どうしでの喧嘩という程度にしかなりませんでした。カンモンハタがどのように縄張りを認識するかは詳しく研究していないのですが、おそらくハタ科の魚は素早く動く魚や甲殻類などを餌にするため嗅覚よりも視覚の方が発達していると考えられます。動いている物に反応するのでは?と考えられるかもしれませんが、カンモンハタに気づかれないようにクリルを水面に浮かべます。するとまもなく動いてもないクリルを急いで食べにやってくるのです。つまり視覚的にモノ、物体を認識していると考えてもなんら不思議ではないのです。縄張りを視覚的に認識するとすればカンモンハタは隔離ケースから解放されても水槽が自分の縄張りであることは視覚的情報からすぐに理解できるはずです。なのにカンモンハタは縄張りに侵入したコショウダイやコロダイ、ナンヨウツバメウオに興味を示さなくなり、キジハタに対する威嚇行動も弱くなりました。
つまりこれまでの力関係がカンモンハタ>他魚種であったのに対し隔離という人為的操作の後、カンモンハタ=他魚種になったのです。
そこから次のような仮説が立てられます。
⑴カンモンハタが自分の縄張りに侵入を許した
⑵カンモンハタが縄張り自体を認識しなくなった。もしくは隔離ケースを新たな縄張りとした。
これら⑴、⑵のどちらが正しいかは今後、カンモンハタが新たな縄張りを形成するかどうかで言えると思います。またそれら仮説がなぜそうなるのかは今後の研究の背景にしたいと思います。
また最近は、キジハタが強くなってきてコショウダイ、ナンヨウツバメウオに対して威嚇行動を起こすようになりました。キジハタをさばらく隔離しようかな。
しかしおもしろいことにキジハタはコロダイに対して威嚇行動をまったく起こさないのです、しかも実はキジハタだけでなくカンモンハタも最初から示さなかったのです。これはコロダイがゴンズイに似せた模様をしてるだけでなく、その泳ぎ方にヒントがあるとにらんでいます。それも今後の研究課題にしたいと思います!!

(久しぶりの登場。カンモンハタです)
image
(日々の大きくなってるコショウダイ。かっこいい)
image

水槽が汚いですね…
掃除しなきゃ。

最後に、とても長い文章を読んでくださりありがとうございました!お疲れ様です笑
また次回以降は文化祭準備の様子や当日の様子などを更新して行くと思うのでお楽しみに。

ではでは〜

The following two tabs change content below.
uzumaki

uzumaki

サンゴ礁域に生息する生物が好きで、海水魚水槽の維持から自家採集、研究まで色んな事をやっています。 魚類学者を目指しています。 (魚類生態学・魚類生理学)
uzumaki

最新記事 by uzumaki (全て見る)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

新着記事

日淡探しの旅

オヤニラミ

和歌山ボート釣り

柏島の思い出

『初もの』磯採集 in 南紀 (8/14)

『レアな近海魚』漁港採集 in 島根(8/11)

ニシキヤッコ 色揚がり?

デバスズメ放流〜

Dinosか??

全ての記事を確認する