ハタ 飼育

どうも、どうも〜 uzumakiです。

嬉しいことが2つありました。まずは、カンモンハタが飼育開始より、2年経過して、3年目に突入しました。元気に育ってくれて嬉しく思っています。カンモンハタの詳しい記事はこちら  icon-hand-o-right http://uzumaki.aqism.com/?p=378 そして、前回記事のチビアカハタの混泳に成功しました。

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僕の飼育する魚たちは、一般的にいうと、鑑賞用ではなく食用ですよね。(僕はそんなこと、少しも思ってないですが)なので当然、専門で飼育している人も少ないです。ハタ専用の水槽はめったに見かけません。

そこで、つたない知識ではありますが、せっかくハタ専用の水槽を維持しているので、これからハタの飼育に興味を持っている方がスタートの参考にできるような記事を書こうと思います。※ここで言うハタとは、キジハタやマハタなどのハタ亜科のことで、キンギョハナダイなどのハナダイ亜科、キハッソクなどのヌノサラシ亜科ではありません。

これまで僕が飼育してきたハタは、キジハタアカハタカンモンハタオオモンハタの計4種類です。

 

 icon-check-square-o 入手方法


 

様々なハタの入手方法について。もちろん、ペットショップに行けば、人気のあるサラサハタ、ユカタハタは見かけます。しかし、近海産のハタはマニアックな店でしか扱ってません。アカハタが売られているお店は見たことがないです。また、釣りの経験がない人が簡単にハタが釣れるかというと、そう甘くはないです。そこで、もっと身近に手に入る場所は、というと鮮魚店です。(食べるほうの)朝早くに鮮魚店に行けば、コブダイ、イセエビ、タコ、キアンコウ、に混じってキジハタアカハタがいます。もちろん生きています。また、お寿司屋さんの生簀にもいたりします。見かけたら交渉してみましょう。この魚を生きたまま欲しいのですが…と言えば、売ってもらえます。大きさによりますが、だいたい500円~3000円で買えると思います。親切なお店だと発泡スチロールにエアレーション装置まで付けて売ってもらえます!毎日通って顔見知りになるのも手ですよ。 意外と色々な生き物がいる鮮魚店、是非足を運んで見ることをオススメします。思わぬ出会いがあります。

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 icon-check-square-o 飼育設備・難易度


 

水槽は最低でも90cm規格サイズが必要です。成長することを考慮すれば120cm規格サイズの水槽が用意できる環境が望ましいです。小型のハタは、60cm水槽でも飼えますがやっぱりハタのダイナミックな泳ぎを見るためには小さすぎます。深さのある水槽なら、さらにグッド。飼育難易度はスズメダイ並みに簡単です。温帯に生息するハタは温度も気に掛ける必要がないので金魚並みですね!気を付けるポイントとしては、やはり大食漢ゆえに餌とフンが多くすぐ汚れます。なので水が白濁しやすいです。しかしプロテインスキマーをつければ、白濁する前に汚れを除去してくれるので解決できます。細かいことは気にせず、プロテインスキマーをつけて下さい。プロテインスキマーこそがハタ飼育の必需品でしょう!!ちなみに僕が最もオススメするプロテインスキマーは海道達磨です。リーズナブル、楽々セッティング、達磨チャンバー方式で高効率、と素晴らしいスペックです。(宣伝じゃないですから…)ちなみにペットボトルとウッドストーンで自作もできます。詳しくは「自作 プロテインスキマー」とでも検索してくださいね

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icon-check-square-o エサ・餌付け


 

本来、自然下では甲殻類などを食べる肉食なので水槽でも生きたエビをあげるのがベストですが、活き餌は水を著しく汚すので、適度に与えれば良いです。主食はクリルが良いでしょう。活き餌なら2~3日おきに。あげ過ぎは消化不良になって吐いてしまうこともあるので良くないです。餌付けについては、特筆することはありません。(笑)空腹になれば最初からでもピンセットに飛びついてきますから。ハタは大食漢なので空腹には勝てないようです。ちなみにクリルが、なくなってしまった時には茹ダコを、小さくちぎってあげたこともあります。肉食魚らしいダイナミックな捕食シーンを見たい方は、あげる生物に気をつけて下さい。僕はこれで大失敗したことがあります。というのも川で採ってきた淡水魚をあげたら、みるみる元気がなくなり1週間もしないうちにアカハタオオモンハタ×2、マダイが全滅しました。病原菌を持っていた、消化不良で腐った、寄生虫がいたなどが考えられますが、おそらく侵攻の速度からして病原菌を持っていたのでしょう。海水中でも耐えれる海水性寄生虫はいないはずです。(浸透圧の関係で死滅すると思われます)海水性の魚、それも自分で捕まえたものが安心です。近くの海に行けば藻場に沢山の魚、エビの子供がわんさかいますから、採集に行きましょう。ついでに天然海水も汲めば一石二鳥です。

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icon-check-square-o 病気・予防


 

病気は滅多になりませんが、幼魚は白点病になることがあります。白点病になった時は他の魚と同様の処置をして下さい。詳しくはこちら icon-hand-o-right http://uzumaki.aqism.com/archives/180 ある程度大きくなったら、白点病なんてへっちゃらといった感じです。しかしペンネラというイカリムシのような寄生虫がついてることがあります。魚体に錨のようなものをひっかけて寄生するのです。(怒り虫じゃないですよ笑)結構大きい寄生虫で鎖が背中についてる時はプチプチとちぎればいいのですが、問題は内臓の上に寄生している時。引っこ抜くと内臓を痛めかねません。しかし他にできる方法と言ってもハサミで寄生虫を切り様子を見るしかありません。一番良いのは購入する際ついてないか確認すること。黒い紐っぽいものがついてる場合はやめておきましょう。下の画像を参考にして下さい。

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 (http://capturefood.blog83.fc2.com/より引用許可取得済み)

icon-check-square-o 混泳


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ハタ同士の混泳をするためには、ヤッコ、スズメダイの混泳とは少し違うと僕は考えています。ヤッコを混泳させるためには、体が小さいヤッコを入れ、だんだん大きな魚を入れていくと上手く混泳できるというコツがありますよね。これは後から入ってくる魚が苛められることを考慮して、苛められてもダメージの少ない大き目の魚を追加するというものです。しかしハタに関しては当てはまりません。詳しくは生態・特徴で述べますが、ハタは一夫一妻制ではなく一夫多妻制です。つまり一匹のオスが数匹のメスをまとめています。そこへ、別の大き目の個体(オスでもメスでもよい)が来ると激しく争います。つまり、元来、水槽にいるハタ(ボスはオス)より大きなハタを入れてしまうと激しく争います。そのため、後からハタをいれるとしたら力の差が歴然としている小さ目のハタを入れると上手く混泳できます。しかし小さすぎるとエサの対象になりますからね… もちろん最初は、どんな場合でも争います。これは先住効果と言って縄張りを主張する魚なら水槽において必ず見られる行動です。しかし苛められているからと言って隔離を続けていてもいつまで経っても混泳できないので、苛めている方を隔離、夜寝ている時に放流し誤魔化すw作戦、など様々に変化をつけてみると良いでしょう。僕は誤魔化す作戦でうまく混泳できました。

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icon-check-square-o 生態・特徴


混泳でも述べましたがハタ科の魚は戦略的に一夫多妻制を取り入れています。なぜ一夫多妻が良いか、簡単に言うと最も自分の子孫を残すことが出来る確率が高いからです。ハタはメス→オスへと性転換をします。(雌性先熟)プロレスと同じで体が大きい方は小さい方よりも力が強く喧嘩にも強いです。小さいオスは大きいオスと喧嘩しても負けてしまいます。一夫多妻ですからオスは一匹しか群れに入れません。つまり、弱いオスは除外されて子孫を残せないわけです。それだったら体の小さいうちはメスとして、喧嘩に勝てるくらい大きくなったら群れをまとめるオスとして子孫を残そうというのが性転換の考え方です。じゃあ水槽に2匹のオスがいたら永遠に喧嘩し続けるのでは?という疑問が湧いてきます。しかし、実はハタはちょっと特殊でメス→オスにしか性転換しないのに、面白いことに、水槽や生簀内において逆のオス→メスに性転換するケースがある!のです。もしかしたらハタに限らず多くの雌性先熟型の魚は逆方向の性転換をする能力が備わってるのかもしれませんね。ちなみにクマノミは雄性先熟型の性転換、つまりオス→メスへと性転換します。なのでクマノミペアは体が大きい方がメス、小さい方がオスなのですよ。そして同じイソギンチャクに住むことが許されているのは性的に未成熟な個体のみ。ファインディング・ニモにおいてニモが未成熟の子供、マーリン(ストーリーでは父親)がオスだとすると、将来的にはニモがオスになり、マーリンがメスに性転換…するのです。これ以上はやめておきましょうかw 少しはハタの性転換についてわかってもらえましたかね? 先ほど、述べたニモのストーリーは話のネタとして持っておくことを、オススメします。(笑)

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 icon-check-square-o 最後に


以上のことを踏まえれば、なにも心配いりません。ハタは賢く、表情豊かで他の魚にはないモノを持っていると思っています。それだけでなく、きっぱりとした上下関係を持ち、社会を形成する魚です。まるでイヌのような感じさえします。みなさんもハタの飼育に挑戦してみて下さい。そして、ただ綺麗な魚ではない、奥ゆかしさがあるということを感じて下されば幸いです。ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

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では、良いアクアライフを!

 

 

 

 

 

 

 

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サンゴ礁域に生息する生物が好きで、海水魚水槽の維持から自家採集、研究まで色んな事をやっています。 魚類学者を目指しています。 (魚類生態学・魚類生理学)
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