八重山諸島 遠征 Part2

5時30分にアラームをセットして起きたが、真っ暗。そっか、西表島は日の出が遅いんだ…寒かったので、もうひと眠りし、7時ぐらいから明るくなってきたので起き出して仲間港へ。一投目から、いきなりヒット!アイゴだ。続けてアイゴがまた釣れた…。

シモフリアイゴ

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確かアイゴって群れるよな?ってことは、アイゴしか釣れないな、なんて思いながら少し場所を移動して、同じように糸を沈めるとコツコツ当たる。でも、針が、かからない。フグか?と思っていた矢先、釣れてきたのは、なんとクロダイ!!やった、クロダイだ。初めて餌で釣った。

ナンヨウチヌ

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しばらくすると今度はヒメツバメウオが!!すげー。さすが西表島だ。変わった体形をしている。沢山釣れた。ヒメツバメウオ20匹くらいを釣り、120cmくらいの水槽で群泳させたら、圧巻であろう。

ヒメツバメウオ

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バスの時間が迫ってきたので、宿に戻りバスに乗って野生生物保護センターへ向かう。干潮時刻が、PM3:00だから、午前は時間つぶしだ。バスに乗り込み「古見」というバス停を目指す。バスの料金は先に払って乗ったが、バス内にはあの「次降ります」ボタンがある。そこで、いつものノリで「古見」の一個前のバス停を過ぎたところで、そのボタン押すと、バスが停止した。え?ポカンとなってる僕。運転手がミラー越しに「君、降りるか?」と、聞いてきた。あ、そーいうシステムか。納得した。とっさのアドリブで、「野生生物保護センターってここですよね?」と言ったが、運転手が「は?」と言ってきた。僕は「野生生物保護センターまでお願いします…」と言い直した。他に乗客がいたので少し恥ずかしかった。

西表島を走る路線バス

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なんとか無事に野生生物保護センターに着く。途中、綺麗なカナヘビが日向ぼっこをしていた。さすが南国だ。真っ緑。サキシマカナヘビだ。以前、後輩がサキシマカナヘビを見せてくれた事があったので、すぐに分かった。

サキシマカナヘビ

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野生生物保護センターでは西表島だけに生息するイリオモテヤマネコの生態についての研究と保護活動をしている。また入ってすぐにイリオモテヤマネコ目撃マップを見ることができる。イリオモテヤマネコを実際に見てみたい!という人が目当てにここへ来るそうだ。

帰り際に雰囲気の良い干潟があった。ちょっと入ってみよう。仲間川近辺にはテッポウウオ、タメトモハゼやタナゴモドキが生息するらしい。うっそうとしたマングローブ林。日中なのに薄暗く、不気味で、おまけに地面は泥が深く気を付けないと足が抜けなくなる。ゴムボートがあれば上流まで上がれるが、マリンブーツ装備の僕は残念だが、すぐに遡上を断念した。

マングローブ林

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マングローブの支柱根

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ここではヒメツバメウオやゴマアイゴを見つけることができた。

ヒメツバメウオ

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ゴマアイゴ

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バスで大原まで戻り、そろそろ干潮時刻なので自転車で「南風見田の浜」へ行く。インナースーツとウエットスーツのダブル装備で、いざ…あれ?マリンブーツは?ない。しまった!宿に干しっぱなしだ。しかし問題ない。こんなこともあろうかと、バックに、着脱可能なアイススパイクを入れといた。これがあれば、普通のスニーカーも滑らない磯靴になるのだ。言っておくが素足で海に入るなど無茶なことは僕でもしない。ここ西表島には危険生物が「うようよ」いるからだ。現に、海岸で既にカツオノエボシを見た。水面よし。ドボーーン。勢いよく海に潜ったは良いものの魚影が薄い。何もいない。いや何かおるやろ!と思ったが、やっぱり、何もいない。夏休みに高校の教室に行った時の気分だ。しばらく泳いでいると…ルリスズメたちがこっちを不思議そうに見てる。ルリスズメなど普段は目にも止ないが今日は、まじまじと見てやった。次に目に入ってきたのは、白いヒゲ。ゴシキエビだ!!初めて見た。ゴシキエビを見て少しテンションがあがったが、どうやって採る?岩穴に「すっぽり」はまってる。手づかみしようにもできない。うーん。引っこ抜けないなら、押してみる。そしたら余計、奥に逃げられた。 これが、「テコでも動かない」ってやつか。お手上げだ。ゴシキエビのヒゲは海の中で目立ちまくりだ。今度は小さいやつを見つけたが、こいつも岩穴に「すっぽり」はまってやがる。指を咥えて眺めるくらいしかできない。ゴシキエビのいた岩穴の下にハタゴイソギンチャクが座っていた。ちなみに色は淡いグリーンだった。ハタゴイソギンチャクがいればカクレクマノミも、高確率で入っている。じっとイソギンチャクを観察していると中から、ひょこっと小さなカクレクマノミが出てきた。小さい。まだ性別も決まっていないだろう。そばにはイソギンチャクモエビが数匹いた。セクシーシュリンプってやつだ。

そろそろ体が冷えてきて、マスクのシリコンが劣化して硬いため鼻は痛くなるし、軍手の紐は緩んでイライラ、テンションだだ下がりの中、大きめのトゲチョウが見えた。少しだけ脳内でアドレナリンが分泌され、寒さを忘れた。トゲチョウを、わざわざ採る必要はないが、単に好きなのと良いサイズだったってのもあり、アタック開始。僕の殺気をいち早く察知したトゲチョウは得意の泳ぎでスイスイ~っと行ってしまった。しかしどんなに遠く離れても僕の目はトゲチョウを追いかける。ある程度離れると、今度は岩棚の隙間に逃げ込んだ。この時、トゲチョウは岩棚にいたアイゴに突撃して、それに驚いたアイゴはロケットのごとく猛スピードで飛び出してきた。しかし岩棚に隠れるという事は向こうからも、こちらが見えない状態だ。その隙に一気に近づく。岩棚をカメレオンのごとく、ゆっくり覗くと、岩棚の隙間で背ビレをピンと立て隠れた「つもり」になっているトゲチョウ。甘いな。岩棚の通路に網を待ち伏せるように置き、反対側から手を見せると、トゲチョウはビビって網の方に突進。自分から飛び込んできた。ものの数分のやり取りだった。トゲチョウゲット。

トゲチョウチョウウオ

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トゲチョウチョウウオ

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疲労と冷えで長居は危険と判断し、そうそうに切り上げた。しかし外は風が吹き、余計に寒い。寒いので直ぐにお湯を作り少し飲む。また飲む。復活。その後しばらく砂浜でのんび〜りぐだぐ~だ、荷物片付けたり、オカヤドカリと戯れたり、手袋乾かしたり。こういう時間も好きだ。そしてやってきた。夕暮れの短い時間帯。ちょうど雲が太陽に隠れたが、これはこれで良い。この時間帯に写真を撮ると誰でも上手く撮れてしまうというトリックが発生するのだ。

西表島の夕焼け

日没の瞬間

その日も昨日と同じ食堂でご飯を食べた。疲れたのと、気力がなかったので、夜釣りはやめた。共同キッチンに、ビールを飲んでるおっちゃんがいたので、隣に座りお菓子を食べながらテレビを見たりおしゃべりをした。地元の人しかしらない情報を沢山聞けたので楽しかった。そんな感じで長い一日は終わった。バキバキ体が鳴る。既に疲れてる。

part③につづく…

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uzumaki

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サンゴ礁域に生息する生物が好きで、海水魚水槽の維持から自家採集、研究まで色んな事をやっています。 魚類学者を目指しています。 (魚類生態学・魚類生理学)
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