八重山諸島 遠征 Part3

目が覚めると真夜中の3時40分だった。日の出まで3時間以上ある。向かいの部屋からは昨日しゃべった、おっちゃんの大きな、いびきが聞こえる。寒い。おっちゃんも言っていたがここ数日は今までに無いくらい寒いらしい。そりゃそうだ。魚が死ぬくらいだから。僕はまた眠りについた。気付いたら7時50分。バスの出発まであと1時間。さっさと支度をして、昨日ずぶ濡れになったスニーカーをドライヤーで乾かす。間に合わない。僕は濡れたスニーカーとリュックサックを持ち、借りたビーチサンダルを履いて飛び出した。バスは遅れていた。しかし気にしない。ずっと自由なのだ。門限も何もない。

午前中は島の西側にある「星砂の浜」で時間をつぶし、午後からは仲間川付近で散策する計画をたてた。「星砂の浜」は民宿のおじいに勧められたからだ。しかしあいにく天気は曇り時々雨。道路はうっすら色が変わっていた。海風なのか北風なのか分からない風が吹いている。バスには誰もいない。僕と運転手だけである。

塗装されてない道もある

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島の景色を眺めながらもメモ帳に記録を書き留ている。窓から、ちらっと海が見える。リーフの外は白波がたっている。しかし所々静かに見えるところがある。おそらく海の中では激流が流れているのだろう。こんな所で泳いだら、あの世逝きだろう。スキューバをつけていたら、いいのかもしれないが。それくらい危険だ。もっとも今日は泳ぐつもりはない。

「星砂の浜」についた。大原から上原まで1時間ほど。星砂の浜までは1時間10分ほどだった。1030円の一日フリーパスを買えば安上がりだ。

星砂の浜

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「星砂の浜」はガランとしていて誰もいない。貸し切りか。「星砂の浜」に来るのは実はこれで2回目。僅かに記憶は残っている。今回は感動もしなかった。それほど綺麗でもない。ただ砂を見てみると星の形をしたものがパラパラ混じっている。これは有孔虫というプランクトンの死骸だ。少しポケットに入れて持って帰る。それと綺麗な貝殻を少し拾う。海岸に変な魚が流れ着いていた。なんやこれ!クラゲに首を突っ込んでるし!!名前がわからない。キンメモドキの幼魚?体形はハタンポみたいだが砂浜にはいないから違う…この魚の名前が分かりません。どなたかご教授下さい。

謎の魚

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謎の魚

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謎の魚が首を突っ込んでいたクラゲ

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帰りのバスの時間になった。バス停にはEXILEにいそうな、若いお兄さんが2人いる。話を聞くと愛知県からキャンプのためにやってきたそうだ。なんでも2人はネパールで出会ったキャンプ仲間らしい。素敵だと思った。僕もそんな友達が欲しい。

宿に帰って少し休憩したら自転車で仲間川へ。仲間川付近の河口から干潟に入り少し遡上してみる。入ってみると至る所に穴が開いてる。歩いていると、なにやら視線を感じた…

ん?

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威嚇してる…!

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このカニの正体はミナミコメツキガニだ。丸っこくてカニらしくない。そこらへんに、うようよいる。砂からもぞもぞ出てきたり潜ってみたり。面白いカニだ。くるくる体を回しながら器用に砂に潜る。西表島の干潟にいるカニと言えばミナミコメツキガニだ。

ミナミコメツキガニ

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水場にはハゼがいた。大きめのハゼで食べれそうだった。いや、待った。こいつはフグ毒を持つことで有名なツムギハゼじゃないか!

ツムギハゼ

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しかし見たかった生物はいない。変だ。シオマネキがいない。今回の一番の目的はルリマダラシオマネキを見ることだった。時期が悪かったか。残念ではあるが、仕方ない。
仲間港に戻り今度は釣りをしてみる。さっそく釣れた。リュウキュウヤライイシモチだ。鋭い歯を持っている。

リュウキュウヤライイシモチ

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リュウキュウヤライシモチの鋭い歯

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この後、沈黙。何も釣れない。風も強くなってきた。最後にクロハギが釣れた。普通種か。

クロハギ

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眠くなってきたのと疲れたので宿にもどり、後片付けをして食堂でご飯を食べる。ちなみの3日連続、八重山そばだ。西表島に来てわざわざ、ハンバーグ定食など食べない。今日も夜釣りに行く気力がなくなったのと明日、石垣島に帰らなきゃいけないので、帰る支度をして、眠った。

part④につづく…

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サンゴ礁域に生息する生物が好きで、海水魚水槽の維持から自家採集、研究まで色んな事をやっています。 魚類学者を目指しています。 (魚類生態学・魚類生理学)
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