八重山諸島 遠征 Part4

朝から雨が降っていた。生暖かい風が海から吹く。海は荒れていて、うねっている。もう西表島ともお別れだ。正直に言うと、民宿の硬い布団から逃れられると思うと少し嬉しかった。今日はホテルにとまるのだ。安いホテルだがベットがある。それはさておき、観察したかった生物こそは見れなかったが、次またここに来る理由ができた。近い将来、リベンジに来るだろう。宿のおじいにお礼を言い高速船で石垣島に戻ってきた。帰りの高速船は驚くほど揺れた。予約したホテルに荷物を預け、すぐ釣具屋に行く。釣具屋の店員さんに勧められ登野城漁港へ向かい釣りを始めた。しかし、いきなりライントラブル発生。イライラするものの、もつれた糸を直してると変な魚が釣れた。名前が分からなかったので帰って調べるとアカテンチノウオというらしい。

アカテンチノウウオ

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アカテンチノウオの尾びれ

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次々に魚が釣れる。あっれ~西表島よりもカラフルな魚が釣れる。綺麗だ。ついつい持って帰りたくなる。サンゴ水槽で泳がせれば、さぞ綺麗だろう。名前の分からない魚も沢山いた。

 ゴシキキュウセン

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シマキンチャクフグ

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2匹並んでシマキンチャクフグ

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ダンダラトラギス

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オジサン

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名前の由来は口の下にあるヒゲだ(味蕾)

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シチセンムスメベラ

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ハナナガモチノウオ

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そこで餌切れ。一旦中止して釣具屋に行く。餌を買い直し、再び先の所で糸を垂らすも、釣れなくなってしまった。釣れない時間帯に入ったみたいだ。そうそうに切り上げ、早めの夕飯をとる。場所を変えホテル近くの岸壁で釣りを始めると、なんと一投目でビッグヒット。
リールがジリジリ……ギュイィィィーーーーンと鳴る。糸はナイロン2号だ。いつ切れてもおかしくない。ドラグを緩め、糸切れに備え、魚が弱るのを待つ。5分くらいで魚もバテてきた。海面に魚影が見える。フォルムはタイ科の魚か。しかし、海面まで約2メートル。魚があがらない。どうしよう。岸壁沿いに同じく釣りをする、おじさん2人組がいる。魚を泳がせながら、おじさんに近づく。

uzumaki「おじさんタモ持ってない?」
おじさん1「ないんちゃうかな。」
おじさん2「車にあったかも。」
おじさん1「あれ、穴空いてなかった?」
おじさん2「わからん。君なんか釣れたんか?」
uzumaki「これこれ。」
おじさん1「お、チヌやん。」
おじさん2「チヌか?」
uzumaki「…」
おじさん1「いや、タマンかも」
おじさん2「大きいなぁ」

おじさん達見物……
uzumaki「…」
おじさん2「タモ、あ!あったわ。」
おじさん1「あれ、穴空いてなかった?」
uzumaki「……(なんでもいいねん。魚逃げるって。)」

結局、タモでおじさん達に掬ってもらい、なんとかゲット。おじさん、ありがと。

釣れたのは50cm近いコロダイだ!でっか~~ だが、これでもまだ小さいほうだろう。

コロダイ

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さて、釣れたはいいが食べないので、逃がそうとしたが、もしかしたら…と思い、おじさんの所に行き「さっきの魚、僕食べないんで、いります?」と聞くと「うん。食べる!」と即答。おじさんにあげてきた。

釣りを再開する。すでに真っ暗だ。いつの間にかネコが隣で座っている。魚を貰いに来たのだろう。僕は竿を岸壁に置き、ヘッドライトを取るためリュックサックをゴソゴソする。

ジャブ

僕は後ろを振り返った。明かりを照らすとあったはずの釣竿がない。ない。

なーーーい

海を照らすも何も見えず。大事な竿とリールが、海の藻屑となった瞬間だ。なんてこった。これじゃ、何もできない。ホテルに帰り、どうしようかと予定を考える。明日の帰りの便は夕方の5時だ。それまで釣りをする予定でいたのだ。がっくり。ショックですぐに寝た。

part⑤に続く…

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サンゴ礁域に生息する生物が好きで、海水魚水槽の維持から自家採集、研究まで色んな事をやっています。 魚類学者を目指しています。 (魚類生態学・魚類生理学)
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